日本スポーツ界の実情~バレーボール界の課題~

K-POPが、何故世界戦略に成功するのか?

それは、韓国国内のマーケットが小さいから世界に出ていく必要があるからです。

日本には、国内でも利益を上げるに十分なマーケットがあるので、世界的に活躍するアーティストや企業が育ちにくい傾向があります。

これは、少女時代など世界的に活躍するアーティストを輩出した音楽事務所の社長が言っていた言葉です。

 

「日本からグーグルやアマゾンのような世界規模の企業が出ないのは、日本だけでも十分な市場があり、十分な成功を収めることが出来るから、敢えて世界に出ていく必要がないからです」とは、堀江貴文氏の言葉です。

 

これは、国内スポーツでも同じことが言えます。

日本国内で育ち、中学・高校時代からアイドル的な存在として、もてはやされてきた選手は、結果的に世界の舞台で活躍する選手には育っていません。

 

女子バレーが五輪切符を獲得したのは、「中東の笛」ならぬ「日本の笛」いや「スポンサーの笛」があったからなのは言うまでもありません。

現在行われている男子バレーは、石川選手にスポットライトをあてて、アイドル選手を作ることで人気を上げて、スポンサーをつけて、事前告知活動を行い、テレビ特番を組み、チケットの売り上げも、視聴率も高くなる様に「スポーツをショー化」して行われています。

女子バレーと違い、男子バレーは、世界との差が歴然としている為、盛り上げても盛り上げてもストレート負けしてしまう有様です。

ホーム開催の大会で圧倒的声援とやりやすい競技日程で戦っているのなら、ストレート負けした試合は、観客はブーイングして当然です。

「チケット代返せ!」「チャラチャラするな!」「結果を出せ!」と言って厳しい声をぶつけてこそ、選手達は自分達の力の無さを身に染みて感じて、やらなければならないことを再認識して、より一層の努力をするようになります。

メジャーリーグや海外サッカーなどでは当然のことですし、国内でもプロサッカーやプロ野球では良く見られることです。

バレーボールは、スポーツビジネスとしては成功しても、選手育成面では大失敗だったとならなように、バレーボール関係者は心して育成システムと大会運営の在り方を考え直してほしいと思います。

そして何よりも報道の在り方、ファン育成の責任を考え直して欲しいと思います。

ストレート負けしてブーイングが出ないような意識レベルの低いファンのままでは、いつまでたってもバレーボール界、特に男子バレーの発展はなく、世界のトップには近づかないことを再認識して欲しいと思います。